【中小企業診断士】財務・会計過去問解説「H19年第13問」

過去問H19年 第13問

次の資料に基づく売上および仕入に関するキャッシュ・フローの記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 H19.zaimutoi13 〔解答群〕 ア 売上によるキャッシュ・イン・フローが950万円、仕入によるキャッシュ・アウト・フローが560万円である。 イ 売上によるキャッシュ・イン・フローが950万円、仕入によるキャッシュ・アウト・フローが640万円である。 ウ 売上によるキャッシュ・イン・フローが1,050万円、仕入によるキャッシュ・アウト・フローが540万円である。 エ 売上によるキャッシュ・イン・フローが1,050万円、仕入によるキャッシュ・アウト・フローが640万円である。

解説

答え ア

まずは売上キャッシュフローから見ていきましょう。 売上によるキャッシュ・イン・フローとは、売上債権を現金で回収した分のことです。 図を使って説明したいと思います。 H19.zaimutoi13-2 売上債権の現金による回収は、

期首残高 + 売上高 – 期末残高 = 現金による回収

で計算することができます。 ということで、売上によるキャッシュ・イン・フローは950万円となります。

続いて、仕入によるキャッシュ・アウト・フローとは、仕入債務を現金で支払った分のことです。 これも図を使って説明したいと思います。 H19.zaimutoi13-3 仕入債務の現金による支払いは、

期首残高 + 仕入高 – 期末残高 = 現金による回収

で計算することができます。 ということで仕入によるキャッシュ・アウト・フローは、560万円となります。

以上のことから、答えは ア 売上によるキャッシュ・イン・フローが950万円、仕入によるキャッシュ・アウト・フローが560万円である。 となります。