【中小企業診断士】財務・会計過去問解説「H26年第12問」

過去問H26年 第12問

X製品の需要が高まっているため、遊休機械設備を利用して月間1,200 個増産することを検討中である。以下の資料に基づいて、増産によって得られる追加的な利益として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 【資料】 ・遊休機械設備に関するデータ  月間減価償却費は500,000円であり、増産した場合には月間メンテナンス費用が追加的に120,000円かかる。 ・X 製品に関するデータ  X製品の販売価格は2,000円であり、単位当たり変動費は1,500円である。また、減価償却費以外の固定費が月間250,000円発生すると予測されるが、このうち60%は増産による追加的なコストである。 〔解答群〕 ア -170,000 円 イ 330,000 円 ウ 450,000 円 エ 480,000 円

解説

答え イ

それでそれの項目を順番に見ていきましょう。 ・月間減価償却費は500,000円であり、増産した場合には月間メンテナンス費用が追加的に120,000円かかる。 遊休機械設備のため月間減価償却費500,000円は増産するしないにかかわらず発生するので無視します。

・X製品の販売価格は2,000円であり、単位当たり変動費は1,500円である。また、減価償却費以外の固定費が月間250,000円発生すると予測されるが、このうち60%は増産による追加的なコストである。 250,000円のうち、60%が追加的なコストなので、150,000円が追加的なコストとなります。

以上のことから、

1,200 × (2,000 – 1,500) – 120,000 – 150,000 = 330,000円

ということで答えは イ 330,000 円 となります。

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