【中小企業診断士】財務・会計過去問解説「先入先出法」

過去問H28年 第1問

6月のA商品に関する仕入および売上は以下のとおりである。先入先出法を採用しているとき、6月の売上原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。 H28.zaimutoi1

{解答群) ア  2,950 円 イ  8,650 円 ウ  9,600 円 エ 15,000 円

解説

答え ウ

まず、注目すべき点は ・先入先出法売上原価 の2点ですね。

先入先出法は、「先に仕入れたものから売っていく」という考え方ですね。 そして、「売上」ではなく「売上原価」となっているので、「売り上げた時の単価ではなく、仕入れた時の単価を使用すること」に気をつけましょう。

では、詳しく見ていきます。 まずは6月に売り上げた数量を見ると、 ・5日に30個 ・20日に20個 ということで計50個売り上げたということですね。 この50個を先に仕入れた順に見ていきます。 まずは前月繰越が10個(単価200円)あるのでこれを販売します。 「10個 × @200 = 2,000円」

次に3日に仕入れた50個(単価190円)の内、40個を販売します。 「40個 × @190 = 7,600円」

この2つを合計して、 「2,000 + 7,600 = 9,600円」 ということで答えは ウ 9,600円 です。

簡単な問題なので確実に解けるようにしましょう。